みなさん、こんにちは。
いまでは超有名となった「LINE」というアプリ、皆さまもお使いのことと思います。
そんな「LINE」を提供している「株式会社LINE」がauやSoftBank、docomoといった携帯電話キャリアと同じように、携帯電話サービスを展開しました。
その名も「LINEモバイル」。今回は、その内容について調査してまいりました。
今回はLINEモバイルの目立ったサービスから料金プラン、メリット・デメリット、詳細までを徹底的に解説していきます。
Contents
LINEモバイルの目玉「カウントフリー」
料金プランのご説明の前に「カウントフリー」というサービスについてご説明させて頂きます。
カウントフリーとは「契約した料金プランに応じて、各SNSのデータ使用量がカウントされない」といった素晴らしいサービスです。
それはいったい、どういうことか?
通常、「Twitter」や「Facebook」、「LINE」といったSNSと呼ばれるサービスを利用する際、パケット通信が行われます。
そして、そのパケット通信が出来る上限は契約しているパケットの容量(〇〇GBといった表記がなされています)までしか使うことが出来ません。
めいっぱい使うと通信の速度が非常に遅くなり、画像の表示や動画の再生がとても遅くなってしまう「速度制限」という状態になります。
ですが、LINEモバイルの「カウントフリー」では、下記SNSを利用する際に契約しているパケットの容量を使用せずに利用することが出来るのです。
なので、仮に速度制限がかかってしまったとしても、下記SNSに関しては通信速度が遅くなってしまうというようなことがありません。
とても画期的なサービスですよね。
カウントフリー対象SNS
- LINE
- LINE MUSIC
※契約するプランによっては同じTwitterでもカウントフリーの対象となる場合とならない場合があります。
詳細は「料金プランについて」を参照ください。
LINEモバイル 料金プランについて
さて、それでは早速、料金プランについてみていきましょう。
2017年8月末時点で、3つの料金プランが用意されています。
そして、上記でご説明した「カウントフリー」が全てのプランにおいて適用されています。
注意点としては、契約する料金プランでカウントフリーの対象となるSNSは変わるため、その点だけ覚えておきましょう。
LINEフリープラン
1GBの容量付きで、なんと月額500円から使えるようになるという格安な料金プランです。
料金
- データ(データ通信のみ)…500円/月
- データ+SMS(ショートメールのやり取りが可能。通話は不可)…620円/月
- データ+SMS+音声(通話可能)…1,200円/月
容量
1GBまで
通話料
20円/30秒
カウントフリー対象
LINEのみ
コミュニケーションフリープラン
月間使用できるデータ量を選択可能。
料金
【3GB】
- データSIM(SMSつき)通話は不可)…1,110円/月
- データ+SMS+音声(通話可能)…1,690円/月
【5GB】
- データSIM(SMSつき)通話は不可)…1,640円/月
- データ+SMS+音声(通話可能)…2,220円/月
【7GB】
- データSIM(SMSつき)通話は不可)…2,300円/月
- データ+SMS+音声(通話可能)…2,880円/月
【10GB】
- データSIM(SMSつき)通話は不可)…2,640円/月
- データ+SMS+音声(通話可能)…3,220円/月
通話料
20円/30秒
カウントフリー対象
LINE、Twitter、Facebook、Instagram
MUSIC+プラン
ざっくりと言うと、コミュニケーションフリープランのカウントフリー対象に「LINE MUSIC」が加わったもの。
月間使用できるデータ量を選択可能。
料金
【3GB】
- データSIM(SMSつき)通話は不可)…1,810円/月
- データ+SMS+音声(通話可能)…2,390円/月
【5GB】
データSIM(SMSつき)通話は不可)…2,140円/月
データ+SMS+音声(通話可能)…2,720円/月
【7GB】
- データSIM(SMSつき)通話は不可)…2,700円/月
- データ+SMS+音声(通話可能)…3,280円/月
【10GB】
- データSIM(SMSつき)通話は不可)…2,940円/月
- データ+SMS+音声(通話可能)…3,520円/月
通話料
20円/30秒
カウントフリー対象
LINE、Twitter、Facebook、Instagram、LINE MUSIC
各プラン共通
- 通話料は20円/30秒
- 共通のオプションサービスへの申し込みが可能
- 端末保証…月額450円
- 持込端末保証…月額500円
- LINE MUSICオプション…月額750円
- LINEフリープラン(データSIM)のみ対象外
- 音声通話SIMの場合、専用オプションへの申し込みが可能
- 10分電話かけ放題…月額880円 ※専用アプリ使用
- 留守番電話…月額300円
- 割込通話…月額200円
- 通話明細…月額100円
- 転送電話、国際電話(通話料は別)、国際ローミング(通信料は別)…無料
LINEモバイルのメリット、デメリット
ここまでLINEモバイルの料金プランや目立ったポイントについて説明をしてきました。
ここからは、LINEモバイルのメリットとデメリットをご説明したいと思います。
LINEモバイルのメリット
3大キャリアと比較して月額料金が安い!
auの場合
- スーパーカケホ…1,700円/月
- 5分以内の通話であれば24時間無料の料金プラン
- LTE NET…300円/月
- データ定額3…4,200円/月
書いてある通り、月間3GBまで使えるパケットパック
上記合計…6,200円
※上記の合計金額とは別途、端末代金が発生します!
【参考ページ】
・大手3大キャリアからLINEモバイルに乗り換えると携帯利用金が〇〇円節約になりますよ!
LINEモバイル(10分電話かけ放題オプションつき)の場合
- コミュニケーションフリープラン3GB(音声SIM)…1,690円/月
- 音声通話ありのSIM、且つ3GBまで使えるプラン
- 10分電話かけ放題オプション…880円/月
- 専用アプリ「いつでも電話」を使うことでこのオプションを付与できる。
- 10分以内の通話であれば、何回かけても無料!
上記合計…2,570円
※上記の合計金額とは別途、端末代金が発生します!
先ほどもご説明した通り、3大キャリアと比較すると月額の携帯料金はかなりの差に。
しかもカウントフリーであるため、LINEやTwitter等は使い放題で、非常にお得ですね。
「カウントフリー」というサービス
LINEモバイルの目玉と言っても過言ではない「カウントフリー」。
契約するプランによって、その対象となるSNSは変わりますが、その点を考えてもデータ使用量を気にせずにバンバンSNSを使えるというのは、若い方にとって非常に魅力的に映るのではないでしょうか。
また、MUSIC+プランであれば音楽までもが聴き放題となるので更にお得感が増しますね。
10分間かけ放題オプション
格安SIM系のサービスでは珍しく10分間のかけ放題というところがポイントです。
5分かけ放題というサービスの場合、意外と5分って短いんですよね。
ですが、10分間あれば大体の通話は終わります。
通話時間(=通話料)を気にせずに電話をすることが出来るので、心強いオプションだと思います。
データプレゼント
LINEモバイルには「データプレゼント」と呼ばれる機能があります。
これは、LINEアプリを使って友達にデータをプレゼントしたり、逆にもらったりすることができる機能です。
他のキャリアにはこういった機能がないので、LINEモバイルのメリットと言えるでしょう。
LINEモバイルのデメリット
店舗が少ない
3大キャリアやY!mobile、UQ等であれば町中にキャリアショップが展開されています。
LINEモバイルにおいてもショップは展開されていますが、その数が恐ろしく少ないのが現状です。
その数、なんと全国で18店舗のみ(2017年8月末時点)。
この店舗数は、その場で契約して即日受取が出来る店舗のことを指しています。
携帯電話業界は、料金体系やオプション等、ホームページをみても良く分からないケースが多々あります。
そういった観点から、直接スタッフに説明してもらいながらの契約でないと不安だという方も多い為、店舗数が少ないというのはデメリットと言えるでしょう。
公式ホームページを見てみると「エントリーパッケージ取扱い店舗」という文言があります。
エントリーパッケージとは、990円程度のパッケージを実店舗やAmazonで購入し、そこに記載されているエントリーコードと呼ばれるものを、LINEモバイル契約時に入力することで事務手数料3,000円を割り引いてもらえるというものです。
上記のエントリーパッケージ取扱店舗というのは、ただそのパッケージを販売しているだけであってその場で登録が出来るというわけではありませんのでご注意ください。
エントリーコードが無効になるケースが非常に多い!
上記でエントリーパッケージというものについて簡単にご説明いたしました。
要するに登録事務手数料が2,110円割り引かれる(エントリーパッケージ購入費用を差し引いた分)というお得な内容のサービスです。
ですが、これが曲者でインターネット上では「買わない方が良い」「990円無駄になる」等、非常に厳しい口コミが非常に多く出回っています。
その理由は、エントリーコードのエラー率の高さにあります。
エントリーコードは、一度入力したものや有効期限が切れたものは使用できません。
…ごく当たり前のことを記載していますが、前者の一度入力したものという部分がネックなのです。
例えば、インターネット上で申し込みを行う際、エントリーコードを入力した後、手違いでブラウザを閉じてしまったり、Webページを戻ってしまったりした場合、そのエントリーコードはもう使えません。
また、住所入力を誤って登録依頼を行い、提出した身分証明書との記載住所が異なった場合は審査に落とされますが、その場合もエントリーコードを入力していると同じものは使えません。
ミスをしなければよいだけの話ではありますが、それでも990円をドブに捨てていると思うと勿体ない話ですよね。
上記のエントリーコードを入力する場合は、慎重に行うようにしましょう。
同じサービスタイプでないとプラン変更が出来ない
LINEモバイルでは同じサービスタイプであればプラン変更が可能です。
例えば、3GB(音声通話つき)を5GB(音声通話つき)への変更が可能です。
ですが、逆に言うと同じサービスタイプでなければプラン変更することが出来ません。
3GB(音声通話つき)を契約中だけど電話しないからデータ通信SIMに変更しよう!ということが出来ません。
その場合は、一度解約処理を行ってから新たにデータSIMを契約するという事になります。
この場合も登録事務手数料とSIM発行手数料はバッチリ発生しますので、余分にお金がとられる構図となります。
最初の契約時、サービスタイプを選択するのは慎重に行いましょう。
LINEモバイルの詳細説明
ここまで「LINEモバイル」の料金プランやメリット・デメリットについてご説明いたしました。
ここからはさらにLINEモバイルの詳細部分についてまとめていきたいと思います。
音声通話について
通話料
LINEモバイルの音声通話プランは「20円/30秒」の通話料金が発生します。
ですが、LINEモバイル契約者の身が利用できる専用アプリ「いつでも電話」を使うことで、この通話料を半額(10円/30秒)にすることが出来ます。
また、音声通話SIMを契約した方の場合は「10分電話かけ放題」オプションをつけることで、10分以内の通話であれば何回かけても無料というサービスを受けることが出来ます。
専用アプリ「いつでも電話」
LINEモバイルを契約している方のみが使える専用アプリ「いつでも電話」は無料で使えます。
「いつでも電話」を通して通話を行うことで、通話料を「10円/30秒」に抑えることが可能です。
10分間電話かけ放題オプションについて
LINEモバイルの音声通話SIMを契約している方が選択することが出来るオプションです。
その名の通り、10分間の通話であれば何回かけても無料になります。
10分超過分については、通常通り「20円/30秒」の通話料が発生します。
また、このオプションは専用アプリ「いつでも電話」を使っての通話のみを対象とします。
データ量について
データの追加購入
速度制限がかかってしまった場合、データの追加購入をすることで速度制限を解除することが可能です。
購入する場合は「0.5GB:500円」「1GB:1,000円」「3GB:3,000円」のいずれかから選択することが出来ます。
ただし、月内でデータの追加は3回までという制約があるので、仮に動画閲覧などで速度制限がかかってしまった場合は少し多めの容量を購入すると良いでしょう。
購入したデータ量は翌月末まで可能ですので、多めのデータ量を購入したとしても無駄が出ないので安心です。
データの繰り越しは可能
コミュニケーションフリープラン、MUSIC+プランでは、月間利用できるデータ量を選択することが出来ます。
その際、使いきれなかったデータ容量は自動で翌月末まで繰り越されます。
翌月は、繰り越した分のデータ量から使用されますのでご安心ください。
最低利用期間と解除料金について
音声通話SIMを契約した場合は最低利用期間という縛り期間が発生します。
最低利用期間は13ヵ月間です。
LINEモバイルは、利用を開始した日から課金の起算日として翌月を1か月目としてカウントします。
そして、12ヵ月目末日までの間に解約や他社へMNPしてしまうと、解除料金として9,800円の罰金がとられてしまいます。
具体的な例でご説明しましょう。
2017年8月15日にLINEモバイルを契約した場合を想定します。
- 2017年8月:0ヵ月目
- 2017年9月:1ヵ月目
- 2017年10月:2ヵ月目~
- 2018年8月:12ヵ月目
- 2018年9月:13ヵ月目 ←ここまでくれば解除料金は発生しない
※13か月目以降であればいつ解約しても解除料金は発生しません。
1年間縛られると覚えておくと1ヶ月分のずれが生じるので注意してください。
事務手数料について
他のキャリアと同様に、LINEモバイルの契約時や転出時は手数料が発生します。
- 登録事務手数料:3,000円
- SIM発行手数料:400円
- MNP転出手数料:3,000円
MVNOと呼ばれる格安SIM業者は、3大キャリア(格安SIM系はdocomoが多い)から、回線(=電話番号)を購入してサービスを運営しています。
3大キャリアであれば発生しない「SIM発行手数料」という部分は、上記の電話番号を購入している部分が関係しているものと思われます。
MUSIC+プランとLINE MUSICオプションの違いについて
LINEモバイルでは、MUSIC+プランというプランを選択することが出来ます。
それに対し、全ての料金プランに「LINE MUSICオプション」というオプションを付けることが出来ます。
その違いは何か?という部分ですが「カウントフリー対象か否か」という部分が相違点です。
オプションとしてLINE MUSICを付けた場合は、カウントフリー対象外になりますので、データ容量を使用してしまいます。
その部分を知らずに、オプションをつけてガンガン音楽を楽しんでいればあっという間に速度制限を迎えることとなりますので注意しましょう。
また、「コミュニケーションフリープラン+LINE MUSICオプション」と「MUSIC+プラン」とで比較すると、後者の方が月額料金は安く設定されています。
その為、音楽も楽しみたいという方は大人しくMUSIC+プランを契約するようにしましょう。
参考までに:1GBと3GBでできること
LINEモバイルの公式ホームページには、1GBと3GBで出来ることとして例が挙げられています。
プラン選択時の参考になりますので、抜粋して記載いたします。
【1GBでできること】
300文字のテキストメール…約66,000回
ホームページ閲覧…約3,300回
Youtube(360p=約4MB)…約4時間
【3GBでできること】
300文字のテキストメール…約198,000回
ホームページ閲覧…約9,900回
Youtube(360p=約4MB)…約12時間
【まとめ】LINEモバイルで携帯料金を安くする!
LINEモバイルは3大キャリアと比較すると、年間で4万円強のコスト削減ができます。
その上で、カウントフリーといった「よく使われるSNSが使い放題」というオプションがあるため、これらのSNSを日常生活においてよく使うという方にとって、とてもオススメのキャリアと言えます。
非常に大きなメリットがありますが、デメリットの部分もなかなか重要な点を付いています。
LINEモバイルを契約する場合は、ご自分の携帯電話の使い方をよく吟味してから契約するようにしましょう。
また、LINEモバイルは格安SIM系にしては珍しく、通話し放題系のオプションが「10分間」と設定されています。
少し長く話してしまっても、10分を超える通話と言うのはそうそうないと思われますので、この設定は大変ありがたいですね。
また、音楽を楽しみたいという方は「MUSIC+プラン」を契約することで、月のデータ量を気にせずに好きな音楽を楽しめるのでお勧めです。
それでは、今回はここまで。